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この度、戦場の兵士が「Close My Eyes」を歌う本編映像が到着!

物語は恋文の“代筆”という複雑さだけではなく、シラノ、ロクサーヌ、クリスチャンの三角関係は、より過酷な運命へと向かっていきます。地位と富を武器に、ロクサーヌに結婚を迫るギーシュ公爵によって過酷な戦地の最前線へと送り込まれることになるシラノとクリスチャン。今回到着したのは、戦地でクリスチャンをはじめ、近衛隊の兵士たちが「Close My Eyes」を歌う本編映像。撮影はシチリア島の活火山・エトナ山にて行われ、当初、戦場のシーンは“黒”を想定していました。しかし撮影1週間前に、雪は降らないと言われていたはずが、20年で一番の大雪が降ったそうです。雪で真っ白になった後、灰色へと変化し、偶然にも白と黒のコントラストが映える美しい景色が浮かび上がりました。

クリスチャンとともに歌う近衛隊の兵士たちは、劇中コーラス隊のような位置付けだが、実はこの3人を演じているのは、映画の世界では傑出したアーティストとして知られている、グレン・ハンサード、サム・アミドン、スコット・フォラン。グレンは多くの人に愛される映画『ONCE ダブリンの街角で』(06)で主演を務め、アカデミー賞歌曲賞(「Falling Slowly」)受賞しています。サムは、トラディショナルな音楽に新しい解釈を加えていくスタイルで、独自の音世界を築いているシンガー&ミュージシャン。スコットは、シンガーソングライターや俳優としても活動しています。ミュージカル演出を担当したマーク・アスピノールは、「彼らのパフォーマンスをしかるべき場所で目にし、耳にすると、素晴らしい声でとてつもなくリアルなものに感じられる」と称え、「他のパフォーマーたちと半年も仕事をすることができず、周りのエネルギーも感じられなかったあとに、これほど素晴らしい才能を持つ歌い手たちと同じ場に立ち、何十人もの人が声を合わせて歌うのを聞くことができたのは本当に光栄なことだった」と振り返っています。「Close My Eyes」以外にも、ヒューストン映画批評家協会賞で主題歌賞を受賞した「Wherever I Fall – Pt. 1」は彼らがメインで歌唱しており、戦地での兵士たちの心情を表す重要な楽曲の一つとなっています。美しい歌声で紡がれるミュージカル映画『シラノ』を、ぜひ劇場にてご覧ください。

この度、ヘイリー・ベネットが演じるロクサーヌが「I Need More」を歌う本編映像が到着!

手紙をシラノが書いたものとは知らずにいたロクサーヌが、クリスチャンと2人きりになった際、手紙のような美しい言葉を交わせない彼に失望し、込み上げる感情を露にさせながら「I Need More」を歌う本編シーン。本楽曲は“愛してる”のシンプルな言葉では満たされない彼女の心の叫びが歌詞となっています。彼女の気持ちを取り戻そうとクリスチャンはシラノにうしろだてを頼み込み、見かねたシラノは彼とともに彼女の家へ。そして、演劇界で3大バルコニー作品の一つとしても知られている、印象的なバルコニーシーンへと続いていきます。

このシーンで艶やかな歌唱を披露しているヘイリーは舞台や映画で生歌を歌う経験はあったものの、今回の撮影で歌うためにボイストレーニングをおこなったそうです。そして、「力強く歌うとか、正しい音を出す、と考える必要はないんだと感じた。自然体になって、キャラクターが感じていることを表現する自由があり、それが物語を前進させていく。ロクサーヌに対する私の思いを表現し、彼女が生きているように生きればいいと気づいた。それはすごく解放的だった」と明かし、「この作品は、観客を甘美で夢のような体験、壮大な愛の物語に引き込む。そして自分のことを見てもらいたい、聞いてもらいたいと願う、欠点を抱えた人間についての共感できる物語」と語っています。彼女が歌唱を通して作り出す表現にもぜひご注目頂き、美しい歌声で紡がれるミュージカル映画『シラノ』を、劇場スクリーンにてご覧ください。